この人は不思議な絵を描きます。まず、その絵柄に惹きつけられました。可愛らしい絵柄なんですが、いわゆる「ロリコン的」なものとは違う、と個人的には思っています。

僕が彼女の作品に出会ったのは、『COMIC BOX』というまんが情報誌でした。この雑誌は「反原発運動」などにも燃え上がっていた、まあ、その手の傾向を持った編集長が仕切っていた雑誌でしたが、この雑誌に彼女のファンタジー漫画が掲載されていたのでした。ファンタジーといっても、彼女の作品は別に剣や魔法が出て来るのではなく、あくまでも日常に潜む「何か」を描こうとしていました。僕はそこに惹かれたのだと思います。

最近は、飼い猫の「ゆず」や自身の体験レポートなど、日常雑記のような作品が目立ちますが、またあのころのような作品もたまには描いて欲しい、と思っています（そうだよね、Ｆ田君！）。

　

　

＜お薦め作品＞

主に『COMIC BOX』などに掲載された、初期のファンタジー路線の佳作揃い。復刻もされたことだし、是非。

　

水族館マニアの須藤さんが思う存分水族館への思いも込めて描いたファンタジー。ファンタジーの根本は「思いやり」なのね、と気づかせてくれる作品。

　

須藤さんは知り人ぞ知る猫好き。飼い猫のゆずに対しての愛情が炸裂した作品。

　

　

＜参考＞

（ご本人のページ）